書店には数百冊という語学学習書籍があるが、それらを手に取る前に明確にしておきたいことがある。それは、語学を学ぶのは、仕事や人生を豊かにするツールとして活用するため、ということだ。
そのために学ぶのなら、目指すことは知識の丸暗記ではなく、外国語で考える頭、つまり外国語脳を作ることだ。このコラムでは、外国語脳の作り方をなるべくわかりやすく解説し、さらに仕事のニーズが高まっている日本人の第二言語である英語も含めた外国語についても考えてみる。
TOEICや他の外国語能力検定のスコアが高ければ語学ができると堂々と言えるだろうか。より重要なことは、仕事という実践の場で相手の言葉を読み、聞き、それを話し、書くための能力だ。そのためには、外国語で思考する回路を作ることを目的にした語学学習法が必要だ。
数年前、Atlasには、TOEICで900点以上を取るための特別クラスがあった。その後、900点以上を8割の方が超えたのだが、ネイティブ講師が気軽に英語で話しかけると、そこに通う誰もが何も言わずシーンと静まりかえっていた。
日本の企業に勤めている場合、TOEICは自分の英語力を示す履歴書として有効になる。しかし、なぜハイスコアラーたちは、ネイティブ講師の問いかけに絶句してしまったのか。
TOEICに限らず、テストの点数だけを目的とした語学学習では、誰もがどうしても効率を求めてしまい、出題パターンの暗記に終始してしまう。それが実践なら問題はないが、この特別クラスの沈黙は現実がそうでないことを物語っている。
使える英語を身につけるため、反復練習と暗記が重要なのは言うまでもないが、ビジネスの現場で役立てたいならば、練習の目的はTOEICや外国語能力検定のスコアではなく、外国語で考えられるようになることを認識すべきだ。
日本語で考えて、それを外国語に直す翻訳能力を高めるのではなく、外国語を外国語で考え、外国語で表現できる、つまり外国語脳を自分の中に作ること。それがAtlasの目的だ。
日本語を話す回路と外国語の回路を別々に自分の頭の中に持つ。理想に聞こえるかもしれないが、きちんとこのメソッドは用意されているし、やり方は合理的だ。その上で、自分の興味や状況に合ったやり方で、語彙を増やしたり、その言語の表現を磨いていけばいいのだ。
実際に仕事で外国語を使う際には、その言語を話す人たちとの文化的な違いを知っておく必要がある。実践さながらのプレゼン方法、自宅学習の方法など外国語脳の作り方を紹介していきたい。
後半では、ビジネス上の必要性が高まっている英語以外の外国語の新しい学習方法を紹介する。
【外国語脳(外国語が染み込む頭)の作り方】インデックス
03.Atlasマンツーマン英会話を創業したピーター・ヨネナガ氏 >
05.Atlasマンツーマン英会話の英語脳の作り方 英語で会議レッスン >
06.Atlasマンツーマン英会話のカフェレッスンについて >
08.ネイティブの子供たちが学んでいるフォニックスで読み書き >
09.今もアップル社を動かしているのは「スティーブ・ジョブズの英語」 >
12.外国語の文章をGoogle翻訳でネイティブチェックを無料でしてもらえる機能 >
13.TOEIC対策・スコアアップの決定版① タイムマネジメント >
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