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Atlasのヨーロッパ的多言語学習のすすめ ヨーロッパ多言語主義の将来

4億5000万人の人口を持つヨーロッパ統合は経済において統一通貨「ユーロ」を生みだし、政治的には安定した秩序をもたらしましたが、言語においても変化がありました。ここではEUヨーロッパ連合がどのような方向で将来の言語政策をとっているのか見てみます。

ヨーロッパには、英語やフランス語、ドイツ語、スペイン語など世界的な大言語があります。そのほかにも少数民族の言語など100を超える言語があります。このように様々な言語を話す人々が暮らす地域を一つの連合体として統合していくには、言語によるコミュニケーションが必要になってきます。

言語に限らず単一の価値観をすべての人に矯正するというやり方が人々にどれほどの不自由と不利益をもたらすかを、ヨーロッパは2つの世界大戦で気付きました。その結果、EUが選択した方向性は、それぞれの地域の言語や文化を尊重しながら、国家を超えた共同体をつくることでした。これが多様性の中の統合というEUの理念です。

それは、異なる言語を話す人たちが複数の言語を学び合うことにより交流し、異なる言語を理解し合い、新たな文化を発展させていこうというものです。この多言語主義は、3つの政策で実現されています。

1.言語教育
義務教育の段階で、すべてのヨーロッパ市民が母国語と他の2言語を習得することを目的としたプログラムがあります。例えば、中学・高校や大学間での交流プログラムで、ソクラテス計画という一層包括的な教育方法です。30カ国以上が参加し、年間2千万ユーロの予算があります。このプログラムを利用して外国(ヨーロッパ内)への留学を果たしています。
2.EUの公用語を23言語とする
これほど多くの公用語を持つ国際機関は世界中どこを探しても見当たりません。もちろん翻訳や通訳のための膨大なコストを覚悟の上で、すべての加盟国の公用語を少なくても1言語EUの公用語として認めているのです。この公用語の選択にも多言語主義の理念が強く反映されているのです。
3.地域の言語、少数派言語を保護する
多様性を認めるということで様々な困難が待ち受けます。なぜなら、言語は多様性を求めるとコミュニケーションの機能を果たさなくなるからです。言語は、基本的に社会的なもので、均質化しようとする力と多様性を求める力の両方が作用しています。なので、多言語学習や多言語政策は理想にしか過ぎない、コストがかかりすぎると批判がヨーロッパのどこにでもあります。しかし、そういった批判を十分に意識しつつも、言語が人間のアイデンティティに関わる重要な問題であることを認識して、誰でも自国の言葉で表現する権利を尊重するEUの言語政策を高く評価してもいいのではないでしょうか。

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