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Atlasのヨーロッパ的多言語学習のすすめ ヨーロッパ人の語学力の変化

その昔、フランス人は、英語で話しかけると無視されると言われてきました。しかし、現在のパリでは、若者はフランス語で話しかけているのに英語で返事をしてくる時代になりました。どうやら、フランス人の言語に対する意識はこの20年で相当変化しているようです。

EUは、新加盟国の様々な言語話者が加わった分EUは多言語化しています。同時に各言語の母国語話者の割合は年々下がっています。これは、話者が減少したのではなく、EUの人口が増えてため、各言語話者の比率が下がったようなのです。特に、ポーランド語とロシア語話者は増加し、エストニアやラトビアのロシア語話者は減少傾向にあります。

一つの言語の母国語話者が全体に占める割合は、すべての言語で下がっているようです。しかし、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の4言語の比率はどれも下がっていません。英語の率は15%で最も大きく、ドイツ語、フランス語、スペイン語は0%です。母体が大きくなったにもかかわらず比率が0%ということは、話者数は増えているということになります。英語の伸びは必ずしも他の言語にとって代わった結果ではないようです。

では、母国語以外の言語で会話ができると答えた人が80%を超える多言語性の高い国は、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、デンマーク、スウェーデンとバルト3国のリトアニア、ラトビア、エストニアです。この中で最も言語性の高い国はルクセンブルクで、ほぼ100%の国民が多言語話者です。

一方、イギリスはEUにおいても母国語以外に話せない人が最も多い国の一つになっています。その要因は、母国語である英語(アメリカ英語も含む)のグローバル感にあると言います。しかし、そのイギリスでもアメリカでも母国語以外の言語が話せる人はこの10年間で10%近く増加しています。

総合すると、EUは、拡大にともない、それまでより母国語話者が多様化し、各言語の母国語話者の比率が下がっています。非母国語話者に関しては英語話者の増加が大きく、もともと多言語のオランダ、ベルギー、ルクセンブルクでも30%近く増加しています。しかも、英語以外の言語も非母国語話者の現象は少なく、全体として同じ比率を保ちつつも、話者数を増やしていることがわかります。

このような結果は、元々多言語性の高い地域が英語以外の言語を保持しながら、英語を急速に取り入れていることを示しています。ヨーロッパの多言語主義は、市民の言語をバベルの塔のように分散することではなく、英語によって共通語を取り入れつつ英語以外の言語を守り続けるという重層化の方向に進んでいるのでしょう。

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