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もう失敗しない外国語学習方法

あなたが○○語を勉強する時のことを思い出してください。

新しい知識を覚えようと思った時、どんなことをしていますか?それはうまく行っていますか?うまく行っているとしたら、それはなぜだと思いますか?うまく行っていないとしたら、それはなぜだと思いますか?上の説明を参考にして、考えてみてください。
 

練習を繰り返して慣れる

外国語を使うということは、ある意味で自転車に乗ることや泳ぐことと似ています。こうした行動は、知識があるだけではできるようにはなりません。人間の体は水に浮くということを知っているのと、実際に水を飲まずにプールの反対側までたどりつけることとは違います。

言葉も同じで単語や文法を知っているということと、実際にその言葉を話したり、聞いて理解したりできることとは違います。自転車に乗ることや水泳に練習が必要なように、言葉を使えるようになるためにも練習が必要です。

認知心理学では、スキルの習得には3段階あると考えています。

最初の段階は、やり方を発見する段階です。人から言葉で説明してもらったり、他の人のやっているのを見たりしてわかることもありますが、試行錯誤しながら、自分でやり方を発見することも多いものです。特に、他の人のやっていることを観察できない場合、できる人の行動がとても速いので観察がしにくい場合は、試行錯誤による発見がとても重要になります。

次の段階は、練習を繰り返して慣れていく段階です。初めて自転車が乗れるようになった時のことを思い出してください。

初めはちょっとしたデコボコがあっても転びそうになったり、友だちに呼びかけられても返事をする余裕がなかったりしませんでしたか?それが、慣れてくれば、景色を見ながらでも、他のことを考えながらでも走ることができるようになります。このように、この段階では、徐々に、失敗の回数が減っていき、注意を集中させなくてもできるようになっていきます。

最後の段階は、いつでもできる、注意をしなくてもできる段階です。これを自動化と呼びます。自動的にできるようになるという意味です。

スキルの習得に関して、言葉の学習で難しい点が二つあります。

一つは、できる人が何をやっているのか観察するのが難しいという点です。例えば、発音というのは口や舌を特定の形にして声を出すことですが、口の中のことは他人には見えません。話したり書いたりするために、できる人が頭の中でどのように言葉を組み立てているのか、また聞いたり読んだりして理解するために何をやっているのかも観察することができません。

ですから、自分でやってみて、やり方を発見していかざるを得ないのです。次に、自転車だったら転ぶ、水泳だったら水を飲むというように、他の多くのスキルでは、やり方を発見する段階で、自分の試みが失敗したことがすぐにわかります。ところが、言葉の場合、失敗しても転んだり、水を飲んだりという一目瞭然の結果があまりないのです。

通じなかったり誤解されたりということはありますが、相手があなたに気をつかって、わからないとか間違っているとか言ってくれないことも多いのです。

一人で勉強している場合はそもそも相手がいません。学校に行っていて先生がいる場合でも、3人以上のグループレッスンでは、一人一人にその都度、フィードバックすることはかなり難しいでしょう。ですから、言葉の勉強では、自分の試行錯誤の結果を知るための工夫が必要になります。

幸いなことに、最近は、インターネットの普及のおかげで、簡単にフィードバックを得る方法がいろいろ増えました。このことについては後ほどお話します。

言葉を使うスキルを習得するのに大切なことがいくつかあります。一つは、失敗した時は、なぜ失敗したのかを考えて、次は意識的に違うことを試すこと。次に、速さは練習を重ねるにつれて自動的についてくるものなので、慣れないうちから速くやろうと思わないこと。

自分にできる速さで、ていねいに練習すること。そして、どんどん先に行こうと思わずに、やさしいことを何度も繰り返すこと。目標を達成するために、練習を繰り返して慣れることが必要だと思ったら、これらのことを頭に置いて、学習計画を作ってみてください。

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