HOME階層下がるコラム一覧階層下がるもう失敗しない外国語学習方法階層下がる第12章 よくある困難の克服法

もう失敗しない外国語学習方法

このコラムでは、ここまで、あなたが自分の外国語学習について目的をはっきりさせ、目標を立てて、それを達成するための計画を作り、着実に実行していくためにはどうしたらいいかということを解説してきました。自己評価、目標設定、学習計画の作成、学習活動、自己評価というサイクルを繰り返すことを習慣にすることで、あなたの外国語能力は着実に伸びていくはずです。しかし、時には、困難に遭遇するかもしれません。よくある問題には以下のようなものがあります。

・発音が正しいかどうかわからない
・単語が覚えられない
・文法が難しい言葉の使い方のマナーがわからない
・聞き取りが苦手
・話せない
・読むのが遅い
・文章が書けない

こうした問題を一人で解決することは少し難しいかもしれません。外国語が上手な知り合いがいたら、あなたの経験している問題をどのように克服したらいいか聞いてみるのもいいかもしれません。また、外国語の学び方のコツについて書いてある本は何十冊も出版されているので、それを読んでみてもいいでしょう。

そして、もう一つの方法Atlasの語カウンセラーに相談するということです。カウンセラーに相談することの利点は、専門知識を持ったカウンセラーと個人的に話をすることで、あなたの問題の原因を突き止め、あなたに合った解決法を探ることができるという点です。同じ問題でも原因は人によって違うので、解決法も必然的に異なりますから、これはとても重要なことです。

このコラムの目的は、外国語学習カウンセリングの概要をおわかりいただくことなので、ここでは、聞き取りが苦手という問題を例にとって、問題解決のための考え方の筋道をご紹介します。

聞く力を伸ばしたい人のためのヒント

一般的に言って、聞き取りが難しい原因は主に以下の6つです。あなたの場合に当てはまるものはどれでしょうか。これだと思う問題の解決方法を読んで、実行してみてください。原因を取り除けば、聞き取りは今よりずっとできるようになるはずです。

・話題に関係する背景知識が足りない。
・話題に関係する単語や決まり文句を知らない。
・全部わかろうとしている。
・音のイメージが頭に入っていない。
・聞いているものが自分のレベルと比べて難しすぎる。

話題に関係する背景知識が足りない時

私たちは人の話を聞いて理解する時に、言葉の知識と一般的な知識の両方を使っています。ですから、例えば料理の作り方の話を聞く時、いつも料理をしている人と、まったく料理をしない人とでは、言葉の知識は同じくらい持っていたとしても、料理をしている人のほうが話を理解しやすいはずです。つまり、聞き取りの力は背景知識を増やすことで改善することができるということです。

背景知識を増やすことは、日本語やあなたが得意な言語でやっても構いません。理解できるようになりたい話題について、本や雑誌、新聞、インターネットなどで情報を集めてみてください。また、日本語やあなたの得意な言語を話す人に解説をしてもらってもいいと思います。

読むことのほうが得意だったら、あなたの学んでいる言語で本や雑誌、新聞、インターネットなどの説明を読んでみることも役に立つだろうと思います。

話題に関係する単語や決まり文句を知らない時

私たちは人の話を聞いて理解する時、一つ一つの文を文法的に分析して意味を理解しているわけではありません。キーワードを聞き取って、背景知識やその場の状況などの視覚的情報を使って、それらのキーワードの関係を推測していることのほうが多いのです。ですから、聞き取りに大切な言語の知識は、話の中に出てくる単語や決まり文句の意味です。

理解できるようになりたい話題に関係のある単語や決まり文句の知識を増やす方法はいろいろあります。日本語かあなたの得意な言語でキーワードのリストを作り、辞書を引いたり、各言語の「旅の指差し会話帳」で調べたり、あなたの学んでいる言語のできる人に聞いたりして、それらのキーワードを○○語で何というか調べるのも一つの方法です。

読むことが得意だったら、理解できるようになりたい話題について○○語で書いてある本や雑誌、サイトなどからキーワードを拾い出して、それを覚えるという方法もあります。理解できるようになりたい話が録音されているものなら、○○語ができる人にその中のキーワードを書き出してもらって、それを覚えることもいいでしょう。

単語やキーワードを覚える時は、読み方を確認して、口に出して覚えると、聞いた時にすぐにわかります。音を聞いたほうが覚えやすい人は、作ったキーワードのリストを誰かに読んでもらい、スマホやICレコーダーに録音して、それを聞くといいかもしれません。

全部わかろうとしてしまう時

私たちは人の話を聞いて理解しようとする時、一つ一つの音、一つ一つの単語をすべて同じように聞き取っているわけではありません。私たちが話す速さはとても速いので、すべてを聞き取ろうとしていたらとても間に合いません。母語である日本語はもちろん得意な言語であっても、重要な部分だけ聞き取って、あとは聞き流しているのです。

何が重要な部分かは、聞く目的によります。朝、天気予報を聞く時は、今日は傘を持って出かけたほうがいいかどうかだけわかればいいわけですから、「雨」とか「降水確率」というところだけわかれば、あとは無視しても大丈夫です。楽しみのためにドラマを見るのなら、だいたいの筋がわかれば、とりあえず満足できるでしょう。

聞く練習をする時は、目的を決めましょう。前もって、こんなことがわかれば良いと考えておくと聞き取りの助けになります。聞き取りの教材で練習する時は、録音を聞く前に質問を読んでおきましょう。質問の答えを探すつもりで聞くと、聞き取りはとても楽になります。

音のイメージが頭に入っていない時

私たちは人の話を聞いて理解する時、自分の頭の中にある音のイメージと、聞こえてきた音を比較して意味を特定しています。頭の中にイメージがなかったり、頭の中のイメージが実際に使われている音と大きく違ったりすると、比較して意味を特定することが困難になります。

外国語の勉強をする時、ネイティブとまったく変わらないように発音ができるようになる必要はありませんが、単語を覚える時は以下のようなことを頭に置いて、発音してみると頭の中のイメージ作りに役に立つだろうと思います。

・○○語にはいくつ母音があるか。この単語にはその中のどれが使われているか。
・○○語の中で、自分にとって発音しにくい子音は何か。この単語の中にその子音は入っているか。
・○○語では、単語を識別する時に、どこが強く発音されているかが大切か、それとも音の高さが大切か。(英語は前者、日本語や中国語は後者)
・覚えようとしている単語の強く発音される部分・音の高さの変化はどうなっているか。
・○○語では同じ長さで発音される単位は何か。(例えば、日本語だったら、大まかに言えば、ひらがなやカタカナ一文字、中国語は漢字一文字、英語は、文のキーワードとなる単語のアクセントと次のキーワードのアクセントの間) 

ただし、私たちが話をする速度はとても速いので、会話をする時は、一つ一つの単語をていねいに発音するわけではありません。会話相手の話を理解する時、私たちは一つ一つの音よりはリズムやイントネーションを手がかりにしています。話が速すぎて聞き取れないと思ったら、リズムやイントネーションのイメージを頭の中に作るための最も簡単な方法は、誰かが言った短い文をハミングで真似てみることです。意味や一つ一つの音がわからなくても構いません。

リズムやイントネーションを真似てください。リズムとイントネーションのイメージを作るために役に立つもう一つの方法はシャドーイングというやり方です。あなたにとってやさしいと思える話の音声を聞きながら、一瞬遅れて聞こえた通りに繰り返していきます。初めはあまり長い時間できないかもしれませんが、慣れるとだんだん長くできるようになります。

聞いているものが自分のレベルと比べて難しすぎる時

言葉は少しずつ時間をかけて上手になっていくものです。焦ってはいけません。教材は自分の現在のレベルと同じか少しだけ上のものを選んでください。もしあなたの聞く力がA1ぐらいだったら、A2あたるような材料を使うということです。

問題を解決するための考え方はおわかりいただけたでしょうか。難しいことがあったら、難しさの原因は何かを考える、原因がわかったら、それを取り除くために何をすればいいかを考えるというのがポイントです。

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