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もう失敗しない外国語学習方法

欧州評議会のレベルチェック文の全訳があります。スキルとレベルごとに整理されているので、あなたがアップしたいスキルの、あなたのレベルのレベルチェック文の中から、あなたに必要なものを選んでください。今、自分にできるかできないかは、この時点ではまだ考える必要はありません。「○○語ができるようになった私」への中間段階だと思うことを全部拾い出してください。

もし、この作業をしていて、このレベルのレベルチェック文は簡単だと思ったら、自己評価が厳しすぎたかもしれません。その場合は、一つ上のレベルのレベルチェック文も拾い出してみてください。逆に、こんなのとても無理と思ったら、一つ下のレベルのレベルチェック文も拾い出してください。
 

レベルチェック文による自己評価

今のあなたに必要なレベルチェック文は選べましたか?選べたら、次に、その一つ一つが、一人で問題なくできるか、何らかの助けがあればできるか、まだできないか、考えましょう。

どんな考え方をすればいいか、イメージしていただくために、一つ例を挙げます。以下は、英語を学んでいる、受講生がしたやりとりのA1のレベルチェック文を使った自己評価です。この人は旅先で英語を使うことを目的にしているので、最後にあった「面接」のレベルチェック文は選びませんでした。
 

1. 人に会った時、別れる時、基本的な挨拶を交わすことができる。
→一人でできる。

2. 相手が元気かどうか質問することができる。また自分が元気かどうか言うことができる。
→一人でできる。

3. 自分の名前を言うことができる。相手の名前を尋ねたり、誰かを紹介したりすることができる。
→相手が私が言いたいことを言えるまで待ってくれればできる。

4. わかりませんと言うことができる。相手の言ったことを繰り返してくださいと頼むことができる。あるいはもっとゆっくり言ってくださいと頼むことができる。
→まだできない。

5. 何かをどう言うのか質問することができる。また単語の意味を質問することができる。
→まだできない。

6. 家族、学生生活、仕事など極めて身近な話題なら、相手が助けてくれれば、簡単な質問をしたり、質問に答えたりすることができる。
→前もって準備しておけばできる。

7. 「お願いします」「ありがとう」と言って、人から物をもらったり、あげたりできる。
→一人でできる。

8. 数字、量、値段、時間を言ったり、理解したりすることができる。
→相手が私が言えるまで待ってくれれば言える。また、相手がゆっくり何回か繰り返してくれれば、理解できる。

9. 言葉に加えて、指差したり、ジェスチャーを使えば、簡単な買い物をすることができる。
→一人でできる。
 

この受講生には一人でできることが4つありました。まだできないことは2つです。そして、条件付きでできることが3つあります。

ここに挙げられている条件は、相手が待ってくれれば、相手がゆっくり繰り返してくれれば、前もって準備しておけばというものですが、条件には他に、辞書を引ければとか、相手がやさしい言葉を使ってくれたらとか、時間をかければとか、身振り手振りや筆談を混ぜればとか、いろいろあるだろうと思います。それらをまとめて、「助けがあればできる」ということにします。ちょっと表現に違和感があるかもしれません。

ここで大切なのは、評価はできるかできないか、つまり0か100かで考える必要はないということです。例えば、このレベルチェック文では「流暢に」という表現がでてくるのはB2以上です。つまり、B2に到達するまでは、つかえながら話しても、非常にゆっくり話しても構わないということです。

初めからスラスラ話せなくてはいけないと思っていませんでしたか?これは大変なことです。これができないから、もう駄目だと思って学ぶのをあきらめてしまった人もいるかもしれません。残念なことです。

最初のうちは、身振り手振りを使っても、単語しか言えなくても、思い出すのに時間がかかっても構わないということを常に頭に置いておいてください。

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