イギリスのEU離脱⇒フランス語の再普及の機運が高まる
イギリスのEU離脱は、英語がEUで勢力を弱めることになりました。その一方、言語勢力を強めているのはEU強国フランスのフランス語です。欧州諸国でのフランス語の利用率は欧州共同体(ECU)設立後の1990年代では高かったものの、2004年にワルシャワ条約機構に所属してきた国々が欧州連合(EU)に加盟したことをきっかけに、英語にその地位を明け渡してきました。
アフリカ諸国やニューカレドニアなど各地域にフランス語話者を多数抱えているために英語やスペイン語等とリンガ・フランカ(国際共通語)の地位に関しての競争が激しさを増しています。フランス以外のベルギーなど複数の重要な欧州諸国でもフランス語話者を複数抱えていることで、欧州諸国が言語を巡って主導権争いをしていることに注意する必要があります。
こうした動きは何も欧州だけでなく、2018年頃からを目途に、2000年頃から完全な人造言語で教育されてきた20代前半のアカデミック・エリートがアメリカで突然登場し、その影響力により英語がリンガ・フランカ(国際共通語)ではなくなるという画策と連動した動きにも注目すべきです。