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もう失敗しない外国語学習方法

私たちが日常生活の中でやっている「読み」の一つは、聞くことと同じで情報を得ることです。旅行ガイド、ネット通販サイト、情報誌など、使えるものはたくさんありますね。

あなたの趣味や関心に合わせた教材から、あなたが知りたい情報を拾い出したら、言葉の勉強にもなるし一石二鳥です。

この練習をする時は、知りたいことを探して、それ以外の知らない言葉などは無視することです。一つ一つの言葉に拘らなければ、かなり早い時期から、この練習はできます。

もう一つ私たちが日常生活の中でよくやっているのは、楽しみのために読むということです。あなたが興味を持てそうな、やさしめの小説や雑誌の記事などを読んでみるのはどうでしょうか。

こういう練習は、読むスピードを上げるのに役に立ちます。この練習をする時は、ストーリーをフォローできれば、細かいところに拘らなくてもいいのですが、あまり知らない単語や表現が多いとそれが難しくなります。1ページに知らない言葉がせいぜい何個かぐらいの難しさがちょうどいいと思ってください。初級や中級前半の方は、学習用にやさしく書き換えた小説などが出版されているので、そういうものを使うといいかもしれません。

ここまでの二つは私たちが日常生活でやっていることでしたが、次にふだんやらないかもしれないけれど、外国語の学習には役に立つことをご紹介しましょう。

一つは翻訳です。それは学生時代に十分やったと思われる方もいるかもしれませんが、だからと言って、もうやらなくていいということにはなりません。翻訳は、文章を正確に理解する能力を身につけるのに役に立ちます。実生活でものを読んだり聞いたりする時は、内容を予測したり、わからないところを推測したり、無視したりして、目的を果たしています。予測、推測は時にははずれます。

書いてあることの中には無視してはいけない大切なこともあります。ですから、予測、推測、無視の能力を補完するものとして、正確に読む能力も大切です。

正確に読む能力を伸ばすために、文の構造をきちんと分析して、それに合った翻訳をする練習がとても役に立ちます。これをしばらくやると、やがて読む時に、自然に、予測、推測、無視の能力と、正確に読む能力を同時に使えるようになります。たくさん翻訳するのは大変かもしれませんから、読んでいるものの一部だけ翻訳してみるというようなことでもいいかもしれません。

音読も昔からある学習方法ですが、メリットはたくさんあります。文字を音にする練習をすれば、そのプロセスが自動化されて、読む速度を上げるのに役に立つかもしれません。また、新しい語彙や表現、決まり文句、文型、文章の展開の仕方などが、自然に記憶に残るかもしれません。ということは、話したり、書いたりする時に使える知識が増えるということです。

仕事や大学の勉強に関係する専門的な文章の場合、教材から専門用語を拾い出すということもできます。分野によっては、専門用語集のようなものも出回っていますが、言語や分野によっては、そういうものが手に入らないこともあります。

その場合は、用語集を自分で作ってしまいましょう。読んで詳しい内容はわからなくても、少しその分野の知識があれば、専門用語を広い出すことは不可能ではありません。用語集ができたら、上に述べ単語リストと同じように、それらの用語を覚えるための学習活動を考えてください。

人材リソース(担当外国人講師)

リソースになる人にはどんなふうに手伝ってもらうことができるでしょうか。会話の練習をすると考える人も多いかもしれません。しかし、実は会話というのは、相手の言っていることが理解できないといけないし、相手の反応によってその場でこちらの言うことも考えなくてはいけませんから、言葉の能力がある程度のレベルにならないと成立しないのです。

第4章でご紹介したヨーロッパ言語共通参照枠の自己評価表では、準備しないで会話ができるのはB1だということになっています。そのレベルに達するまでには、どんなふうに手伝ってもらうことができるでしょうか。

まず、考えられるのは役割練習です。あなたが設定した目標に関係のある会話があったら、それを二人で演じてみるという練習の仕方です。言うべきことが決まっているので、相手の言うことがわからないという問題もこちらがその場で言うことを思いつけないという問題も避けることができます。

また、少し言葉の知識があるのであれば、言いたいことを準備していって、それを話して聞いてもらうというやり方もあります。

会話ではなく、あなたが一方的に話すことになりますが、相手の人の言うことがわからないという問題が回避できます。間違えたら、直してくださいと頼んでおけば、フィードバックがもらえます。理解できないところがあったら、教えてくださいと頼んでおいてもいいかもしれません。また、準備した時に、何と言ったらいいかわからなかったことは、二人ともよくできる言葉があれば、これは何と言いますかと聞いてもいいと思います。

相手の人がゆっくりやさしい言葉を使って話してくれれば、ある程度は理解できるというレベルになったら、あなたがトピックを決めて、それについて会話をするということもできます。私たちが普通やっている親しい人とのおしゃべりは、話題が少しずつ変わっていくので、理解力がまだ十分でないと、話題の変化についていくのが難しいのです。ですから、相手には、今日はこれについて話したいと伝えておいて、話題がそれないようにしてもらうといいかもしれません。

この他にも、作文の添削をしてもらう、シャドーイングの材料にするために文章を音読してもらって録音するなど、やってもらえることはいろいろあります。

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