外国人と英語で会議をするとき、どう振る舞えばいいのだろうか。しかも、電話会議であったり、激怒しやすい外国人だったりしたら?
前回は音読トレーニングで英語脳を作り、正しい発音ルールを身につけたら、英語を使う仕事への挑戦をすることになる。
Atlasの語学カウンセラー兼法人向けマネージャーを務める比嘉直哉は、「グローバルな職場には、互いに協調して仕事を推進するための暗黙のルールが存在している。これは、今まで様々な国籍の外国人講師と仕事をしてきた私の実感です」
1 語学力はもちろん重要だが、多くの場合、これは英語力になる。
2 コミュニケーション力は、相手が言いたいことを汲み取り、自分の意見も伝え、結論を導く。
3 異文化理解力は、互いの文化の違いを知り、尊重して歩み寄る。
4 最後のマネジメント力は、様々な価値観の人が交り合っているからこそ、全体を俯瞰し、進むべき方向性を示して、積極的に組織をコントロールする力が必要になる。
日本の企業文化の常識に囚われたまま、英語だけを身につけても成果は上がらない。外国人と仕事をするには、この4つの力を身につける必要があるだろう。
「最初はわからないことだらけでしょうが、外国人との仕事の進め方を習うのは、ゴルフやテニスのようなスポーツに似ています。いいコーチについて正しい練習をすることです。それでこの4つの力は自然と身についてくるはずです。最も効果的なトレーニング方法は、疑似体験でもいいので英語で仕事をする状況に飛び込んでみることです」
参加者は全員、TOEIC800点以上で、仕事でも英語を使っているのだが、英語の会議をこなしていても、自分たちのパフォーマンスにはまだまだ不満だと言い漏らしていた。