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Atlasのヨーロッパ的多言語学習のすすめ 世界の言語事情で考える多言語学習の目的

データによる世界の言語別母国語話者数

7000以上の言語がこの地球上に存在すると言われていますが、それ以上に多くの文化が存在しています。皆さんが新たに語学や文化を学ぼうとするときに、私たちはは何を基準にどの言語をそのスクールで選べばいいのでしょうか。語学であれ、文化であれ、それらは私たちの日々の生活に深くかかわっています。それぞれが他には代えられない特別な意味を持っているのです。

私たちは日常的に英語公用語などという言葉を使い、様々な面で区別しています。また、外国語学習といっても、多くの場合その選択肢はとても限られたものになってしまいます。果たして、世界共通語で、グローバル語である英語と他の言語には優劣があるのでしょうか?

ここでは、個別の文化や言語の魅力にはふれずに、言語というものをデータで見てみようと思います。国連の統計によれば、現在の世界の人口は約70億人です。

国別人口
  • 1位 中国 14億人
  • 2位 インド 12億人
  • 3位 アメリカ 3億人
  • 4位 インドネシア 2億5000万人
  • 5位 ブラジル 2億人
  • 6位 パキスタン 1億7000万人
  • 7位 ナイジェリア 1億5000万人
  • 8位 ロシア 1億5000万人
  • 9位 バングラディッシュ 1億5000万人
  • 10位 日本 1億3000万人

中国が1位なのはいうまでもありませんが、2位のインドは1950年には3億人だった人口がほぼ50年で約3倍になりました。私たちにとっては日本が10位にランクインされているということが意外に思われるかもしれません。それでは、世界で一番多く話されている言語は中国語といっていいものでしょうか?

もちろんそうではありません。日本のように単一民族で全ての国民が日本語だけを話すのは世界的にもまれなケースで、普通1つの国で複数の言語が日常的に使われたり、あるいはまた1つの言語が複数の国で話されていることも少なくありません。

母国語話者数
  • 1位 中国語(北京語) 8億5000万人
  • 2位 スペイン語 3億2000万人
  • 3位 英語 3億1000万人
  • 4位 アラビア語 2億人
  • 5位 ヒンディー語 1億9000万人
  • 6位 ポルトガル語 1億8000万人
  • 7位 ベンガル語 1億7000万人
  • 8位 ロシア語 1億5000万人
  • 9位 日本語 1億3000万人
  • 10位 ドイツ語 1億人

また、意外なのが国際的な公用語である英語の母国語とする人間が、たった3億1000万人しかいないということです。中国語が1位なのは人口と変わらずですが。それでも母国語話者数は大幅に減少しています。これは中国には中国語以外の言語が多数存在するということと、全ての中国人が中国語を話せるわけではないということを意味しています。この点はヒンディー語にもいえることです。

一方、日本語は人口と母国語話者が同じ数になります。中東のアラビア語と南米のスペイン語、ポルトガル語などが上位にランクインされています。国際的な公用語であるフランス語がランクインされていないのには不思議な気もします。これに日常会話以上の話者のデータをとると、ダントツで英語が1位、フランス語も上位にランクインされるでしょう。

また、国際公用語から言語を見てみますと、現在、国連の公式公用語は、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語の6カ国語です。ざっと見るとこれらは話者数の多い言語にも見えますが、5位のヒンディー語が入っていません。この国連の公用語は話者数の多い順で選ばれているわけであはりません。そもそも常任理事国の言語ということなのです。

現在、EUの公用語は30カ国以上で2言語以上あります。EUの会議では、誰でも自国の公用語で話す権利が守られています。EU加盟国のすべての公用語が入っているわけではありませんから、少なくても各加盟国からは最低1つの公用語が採用されています。一方、日本が加盟しているAPECやASEANなどのアジア国際会議の公用語は英語だけです。

ここまで言語というものをデータで見てきましたが。外国語を学ぶ上でのヒントは見つかりましたか?最後にもう少しだけ書きます。世界の人口の80%はインターネットを利用したことがありません。70%は電話を利用したことがありません。世界の成人の15%は読み書きができません。私たちが何語を学ぶとしても、外国語を学ぶこと自体にとても大きな価値があると思うのです。

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